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鍛冶屋さん
1丁目のはずれの白石さんの家は、明治になって浦和から分家してきて鍛冶屋をやっていた。鍬、鎌、万能等の農機具を作っており、練馬や板橋の農家に売っていた。白石さんの話によると、夜明け前から農家の人が馬車や牛車に練馬大根などの野菜を積んでガラガラと轍の音をひびかせて、神田や巣鴨、築地などの市場に向かって行き、昼過ぎに下肥を積んで帰って来たそうだ。行き方には、川越街道と千川通りを通る2通りの道があったようだ。(kt)