昨年と今年の地区祭

北町旧跡研究会が参加した、昨年と今年の地区祭について、ご紹介します。

まず、昨年、初参加の地区祭について。

11月7日、店近くの小学校で、毎年恒例の地区祭が行われました。

先日たまたま、商店街の理事長と話をする機会があって、その中で、地区祭のことを話しましたが、今年は特に人が多かったそうです。

その原因は、昨年までは、小学校の子供たち中心な集客だったのを、あらためて地区祭の規約を読み直してみたら、あらゆる世代が対象であると気がついたそうで、声かけを広げたことで、特に、高齢者の方々が多くお越しになったそうです。

僕は、毎年のことですが、今年も、商店街のホームページの記録用に写真を撮りに、店のお料理をお作りしている合間、2度、3度と、学校を往復しました。(会場に着いたら、すぐに携帯電話で、お客様がお越しになったと呼ばれること度々。)

今年の地区祭の会場で、今年結成した北町旧跡研究会が、町の地図に町歩きをした情報が書かれたマップが展示されていたのは、初めての試み、とても興味深いものでした。

そのブースでは、2月に発行された北町特集のこもれびと、北町旧跡研究会の手作りの「まちのお宝カード」が配布されていていました。

9月にそのメンバーの方が、町の人たちに昔のこと(田柄川緑道や商店街について)を聞き取り調査されていたのが、とても良かったので、以下、その一部を抜粋して紹介します。

 (田柄川緑道について)

・田柄川で泳いだ。水は田畑さんのところまで上がったことがある。

棚橋の所に大根を洗うところがあり、有山さんとかが、そこで洗って、巣鴨にある市場に売りに行っていた。

木屋さんのところに小さな滝があった。

・川の所に段があって、農家の人々が大根や葉物を洗っていた。昔はきれいで、魚も泳いでいた。

他にひやかい、吉野さん、水島さんも農家だったから同じように野菜を洗っていたのではないか。巣鴨の市場に持って行った。

台風22号、篠本さんの裏まで水がきた。自衛隊が出て、ボートでカンパンとかおにぎりを配っていた。川のそばの人5、6件が水がよく出るので引っ越していった。

・まるやまさんのおばあちゃんが「おきつね」をつかって、いろいろなことを「みて」くれていた。うちは、虫ふうじをしてもらった。手のひらから糸のようなものが出てきて、びっくりした。最後にポンポンと手をたたいて、おしまい。

・児童館近く、緑道の向かい側の家、少し高いので被害はあまりなかった。自衛隊が出たこともあった。

・増水して氾濫の心配があると学校は早く終わったので子供達は喜んだ。

危ないので現在の中学校西門にまで親が迎えに来たという。

しかし、いざ増水すると上流より鯉やスイカ、ウリが流れてきたので、喜んだ。

 (商店街について)

・北町商店街の栄光は昭和30年~40年代にあった。

生鮮3品(野菜・魚介・肉)を中心に扱う3つのスーパーマーケットが出来た事が要因ではなかったか?

・北町マーケット=ユータカラヤの脇で現在も営業中

 丸二マーケット=閉店ながら店舗はまだある

 有山マーケット=お菓子屋もあった

・北町マーケットの脇(ユータカラヤの敷地角)には日本テレビ専用の街頭テレビが設置され、プロレスの力道山を見るために遠方より自転車が殺到した。自転車整理が大変だった。

・平日でも15時を過ぎると自転車さえ通れないほどの混み具合であった。

2丁目から1丁目は下り坂になっているが、2丁目から見て人の頭だけで地面が見えなかった。浅草以上と言われた混み具合に露天商も多く出て毎日がお祭りのようだった。要請せずとも警察が自転車進入禁止にした程。

・当時、たばこ屋に有線放送の機材があり放送を担当していた。とにかく迷子が多くひっきりなしであった。その他、流行っていたショッピングカートの取り違いも頻繁だったため放送が活躍した。

・今のユータカラヤになる前は西友マーケットとしてスタート、フォーリーブスも来て盛り上がっていた。

そんなユータカラヤの脇に入ると、今もある和菓子屋の隣に「練馬文化」という映画館があり洋画がかかっていた。(最後はピンク専門となった)

・現北町中学校の宮本教諭は、小学校の頃「練馬文化」へ『101匹わんちゃん大行進』を見に連れていってもらったとの事。

これらは、ほんの一部です。

昔のことを聞き取りして、今に残すのは、とてもよいことなので、これからの北町旧跡研究会の活動が、とても楽しみです。近い将来、ホームページなどで、その情報も伝えられると思います。

なお、今年の地区祭は、最後に、じゃじゃ馬連、ぽんぽこ連の阿波踊りもあり、とても充実したお祭りになりました。

以上が、昨年の地区祭についてです。

そして、今年、2回目の参加となる地区祭について、簡単ですが、ご紹介します。

11月6日、北町小学校で、恒例の地区祭「ふるさと北町まつり」が行われました。

今年は、4年ぶりになりますが、あいにくの雨で、いつもはグランドに広々と、町会のテントなどが軒を並べ、人気のテントには行列が長く続いている光景があるのですが、今年は小雨模様の天気ということで、人気の田舎
まんじゅうなどの模擬店が、場所を体育館と校舎の間に移して、店が並んでいました。

体育館では、今年結成された、北町小学校金管バンド・北町中学校の吹奏楽部・光が丘消防署バンドの他に、北町音頭の踊りも披露されました。

昨年に続いて、北町旧跡研究会は、屋内の図書室で、町の地図に町歩きをした情報が書かれたマップや旧跡の写真やまちあるきの資料が展示されていました。

今や北町の名物となっている、ちがや馬作りの体験コーナーもあり、ちがや馬飾りの無形民俗文化財保持者の丹羽さんが、多くのお子さんに、ご指導されていました。

以上が、今年の地区祭についてです。

昨年の模様 http://www.kitamachi.or.jp/media-room-p122.htm

今年の模様 http://www.kitamachi.or.jp/media-room-p161.htm

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